砂漠都市 ヤズド。
宿は、ヤズド市内でとらずに
60kmほど離れたキャラバン宿に泊まることにしました。
(ちょうど外務省の安全情報サイトのレベル2濃い黄色のギリゾーンでした)
昔はラクダでヤズドから2日くらいかかって隊商たちが
到着していたというキャラバン宿。
今回の旅で一番高い宿。1人1泊 50米ドル!
(私たちにしては高いのです)
でもどうしても泊まって見たくてタクシーをチャーターし
Lets go!
顔の濃ゆーい,タクシーのおじさんにつれていってもらいました。
彼は営業熱心で
今日の目的地にすら到着していないのに
明日のスケジュールを聞き出しては営業をかけてくる。
「バスよりタクシーだぜ!」と執拗に
もう発券してあるチケットを破棄させようとする。
さすがに面倒で「もう決めたことだから。
バスのチケットを持っているから!」
と再三言っても不屈の精神=ひつこい。
*でも自分ではこんなにプッシュ営業できないので
内心尊敬している。
途中、イランの道の駅のような食堂で
ランチをいただきくことになりました。
ラマダン期間で 規則的な時間に食べていないこと+
私の胃もちょっと小さくなっていたので
食堂に立ち寄るも、量は少なめでいいかな、と
思っていました。
おじさんは
「ケバブ、食べるだろ? チキン、ビーフがあるぞ!」
え?ドライバーのおっちゃん、食べていいんだ。
そうか。運送中は食べていいんだった。
私もミホも「チキンとビーフを1品づつ頼んで、シェアして食べよう」
ということになり、頼んだのだけど
一人にチキン&ビーフのセットがくる。
おっさんもww
私たちが「水でいい」と言っているのに
コーラを頼み(ちゃんと3本w)
チーズをたのみ、ナンをたのみ・・・
さすがに頼みすぎだろ。でも まあ
美味しいものを食べさせてあげたいっていう心なんだろうな。
ありがとうよ。と食べていたら
ら、会計んときになって
「ふふーん♩」と鼻歌を歌ってる。
まったく払うそぶりなし。
え・・・うちらが払うの?
ツアーでもないのに???
「おっちゃん、これ、割り勘でいいんだよね?」
「・・・えっ、ああ、もちろんだよ!」と、いって
やっとこさ財布を持ち出す。
おいおいおい。
なんなら、ここでみんな普通に払ってたってこと?
だからおっさん、調子にのって次から次へ頼んでたってこと?
おいー!結構なタクシー代+ずっと営業トーク+ご飯まで
たかられるなんて絶対やだよ。と思っていたら
おそらく”あわよくば”的に思ってただけのおじさんは
「てへっ」って感じになっていたので救いだった。
ちなみに絶対に経済的に差があるよな、というときは
結構払うときも実は多いんだけど、全く聞く耳なしで
オーダーばかりされて知らんぷりされると、気が削がれるのでやめた。
そんなこんなあり、やっとこさ、砂漠の真ん中の宿へ。
Caravansarai Zeinodin
(キャラバンサライ ザイノディン)
砂漠の中にポツーン、とある昔のキャラバン隊商の宿を活用した
宿がこちら。”Caravansary Zenodin.”
ちなみに空から撮った写真がこちらだそう。
ミホは共同財布からタクシーの支払いを。
テンションが上がった私は早速、車に出ようとした。
するとそこには….
ユキちゃんが!
(私の絵でわからないかもしれないですが
ヤギですww)
おおおお!
と
車の後部座席に乗り込んだ!
うきゃ!めっちゃおもろい!
支払いに真剣なミホは全く
私とヤギが入れ替わったことに気がつかない。
….おもろい
振り返ったら後部座席に
「ヤギww」
めっちゃおもろい。
わくわくしながらみていると案の定
10秒後に
「ギャーーー!!!!!」
だよね!
だよね!
ギャハハハハハ!!!!
やぎのゆきちゃんはその声にびっくりして
飛び出てしまった。
ちぇ!私の馬鹿!
なんで車のドアをしめとかんかったんや!
さらに面白かったのに!と
ちょっとだけ後悔。
どうもゆきちゃんは このキャラバンサライで
かっているヤギではなく
近所のヤギなんだそうです。
ちなみにこの宿のオーナーは
スペイン人らしく
何十年もつかってなかったところを借りてリノベーションしたのだそう。
まさかスペイン人が!って思いますよね。
この宿、雰囲気もさることながら
何がいいって 施設内で
ヒジャブをかぶらなくていい!のです
(私的な施設だから。そして
ほぼ外国人ゲストだから♪)
自由!
アイラブ自由!
早速私たちは着替えて
長袖ともおさらば!
町中できたら、絶対にアウトな服をきて
シャワーをあび、
砂漠の夕方の涼しい風に吹かれつつ夕日を楽しみました。
稜線が美しくて。
でもね。
なにが足りないってね。
酒ですよ、酒!!!!
ミホと「旅行の醍醐味はお酒を飲んでゆっくりすることなのに!
酒と夕日だけでご機嫌になれるのに!!!!」
本当にお酒がないってことがここまでつらいことだとは
想像もしてませんでした。
さて寝室。
ちなみにキャラバンサライはらくだ隊商たちが休んだりとまるところ。
私たちの部屋には窓がありません。
暑い中、エアコンもないので
暑い・・・・
雰囲気いいけど 暑い・・・
食事はビュッフェ形式にて他の部屋のゲストといただきました。
安定のチキンとトマトです。
食べるだけ食べるとやることがなくて。
ゆっくりしながら、また屋上に登って
月を見ていました。
砂漠といえど、幹線道路が通っているのが見えて
夜中じゅう、結構大きな大型トラックが走っていました。
イランはこれからどーなるんやろなあ….と思いつつ。
*注) ものすごい汚い字で書いてますが
私はもっとちゃんとした字は書けます←なんの主張w