中国

東チベット⑤/甘孜 チベットの要所

丹巴(ダンパ)から甘孜(カンゼ)へ。

甘孜はダタイラマの弟子が13の寺院を建てたところで
ゲルク派の大僧院がある、チベット文化が色濃く
残っている地域。そして様々な地方に行くための
交通の要所でもあります。

峡谷の中の街から抜け



絶景ポイントを眺めつつ、進みます。


どんどん高度が高くなって行きます。

甘孜は海抜3000mあるんだとか。


それにしても、豊かだ。
緑の絨毯に、空が広い。

そしてまた1日がかりで到着したが
この街(甘孜)ではまだ宿を取っていなかったので
宿探しから。

チベットはバスの運行次第で予定が変わるので
(例えば事故とかはレスキュー隊がくるまでは
その道路は詰まってしまうので動けなくなるらしい.
そして丸1日遅れるとか)
状況に応じて取ればいいか、と思っていました。

バスターミナルから
ホテルが集まっている場所に移動すると
「幸福大飯店」という看板が。

このホテル前にはタクシー運転手がたむろするらしく、
明日移動するための手段を確保しないといけない。

甘孜から次の目的地「徳格(デゲ)」へは
相乗りタクシーか
チャータータクシーを手配しなくてはいけないので
このあたりで宿も探そう、ということになった。

最近はチベットにくる客が少なくなっているそうで
(おそらくラルンガルゴンパなどが閉鎖されている
せいもあると思う)私たちが行くと、客の取り合いに
なる。案の定、喧嘩が始まった。

ハルカちゃんも私も、このシチュエーションには
慣れている。顔を見合わせて
「・・・・決まんないね。これ。どうするよw」
と半分めんどくさくなってきた時に、突然現れた僧侶が仲介に入ってくれた。僧侶Aさんは地位が高いのだろうか。
みんなから尊敬されていて、チベット語でなんだかんだ話していたら、喧嘩もすぐに収まった。

話を聞いているとどうもこの幸福大飯店で働いて
いるらしい。(マネージャー?)
お部屋の値段を聞くと、高くなかったので
直感でここに決めた。確か1泊3000円ぐらいだったと
思う。

外観は普通のホテルなんだけど

部屋がとてもよい。


天井にチベットらしいあしらいがあり
テンションがあがる。


くーっ!可愛い!!!

この街に来てよかった。
ちょっとだけお金を足してこのホテルにしてよかった。
ティッシュも(高度のせいか)パンパンです。


甘孜での夕食を探しに街をぶらぶら。


で、私たちが興味を持ったのはこちら。
刀削麺の店!



「麺」しか読めてないのもあるんですけど
作業を見ていると美味しそうに見えるんですよね。
やっぱりデモンストレーション大事です。


このたれ?調味料の中に


お手製の麺を。


辛さ控えめで美味しかったです。

チマキもいただきました。正直これは味がありませんw


甘孜は信仰深い人が多いらしく
街も落ち着いている気がします。

そして家の装飾も素晴らしい。


チベットらしい文様がたまりません。

そして歩いている人も僧侶が多くなって来た。
(まだ弟子かもしれないけれど)


散歩をしていると、ビリヤード場があり。
のぞいてみると、街の人だけでなく
僧侶だってビリヤードをしていた。(そりゃそうか)

写真を撮りたいな、と思って「とってもいい?」と
聞いたらビリヤード場の人にダメと言われる。

やはりちょっと酒場的な意味合いがあるのだろか。
(知ってる人教えてください)

さて バス移動が多いので町歩きをしていられる
時間がとても貴重に思える、今回の旅。


パン屋さんがあったのでクッキーと
カステラを買いました。

普段だとなんとも思わないんだけど
作りたての、それも洋風のお菓子がすでに恋しくなっていて、たとえこれが素朴な味だったり日本のクオリティに
遠く及ばないものであっても、とても美味しく感じる。
ありがとう!な気分。

なおかつアルコールを飲めていないものだから
ヨーグルト飲料も買いました。

これ日本にはない味です・・・・なんと


「なつめ」味!

これが案外、イケるのです。

ちなみに甘孜ゴンパは改修中により見学不可。

ガーーーン

なおかつ、アチェンガルゴンパも外国人不可らしい。
(*実は出発前にアチェンガルゴンパが急遽
立ち入り不可になり、はるかちゃんと2人で泣きそうに
なっていたのですが、もしかしてまだ望みはあるかも。。と思っていました。が、やはりダメだと)

残念。

ただ、この街の雰囲気から
どれだけ仏教が人々や街に根ざしているのかは
感じられたのでよかったなと。

実は甘孜は交通の要所なので
この日だけでなく成都に帰る時も乗り継ぎで
1時間ほど立ち寄ったのだけれど
幸福大飯店のラマ(御世話になった僧侶を勝手にラマと
呼んでいた)に挨拶をしに行ったら

「おおお!無事か!お腹すいたか?座りなさい。
食べて行きなさい」と食事を出してくださった。

おつけもの


おかゆ。パン。卵。

とてもシンプルで、本当に美味しかった。

心のおもてなしがとても嬉しくて嬉しくて

ラマと写真を。

と、思ったら ハルカちゃんと一緒に
撮っているラマがめちゃくちゃデレデレしている!!!

ウォイ!そっちかよ!!!!笑

やはり僧侶も人間でした。

明日に続きます

ABOUT ME
ねねやん
旅バカねねやんです。三度の飯も旅も好き。大学時代からバックパッカーデビューし、何十年うろうろしています。新しい土地、文化、異なる言語や習慣の人々に出会うのが大好き。生来の忘れん坊で、旅行に行った後に記憶を80%ほど無くしますw 都合のいい健忘症を発症してしまうため老後の楽しみ用、自分の忘れんぼ用、そして誰かの参考になったらいいなぐらいに書いています。炭水化物と甘いものがすき