イラン

イランへの旅 ②/出発編 お節介イラン人

さて、イランへの旅。(2016年6月)

今回お世話になったのは普段からちまちまと
貯めているユナイテッド航空の特典航空券。
関西空港 -トルコ経由 -イランを、ストップオーバーありで
確か6万マイルで発券しました。ありがたやー。

乗り継ぎのイスタンブール・アタチュルク国際空港にて。

私が最初に向かったのは

Bar….

もちろん
「さよならビール様」の儀式をするためw

イランは厳格なイスラム国家で、

お酒を呑むこと、また外国人でもお酒を持ち込むことは

禁止されています。

 

強くはないけれど1日1本くらいはビールを呑みたい私は

とてもとても悲しくて

トルコ空港で早朝なのにビールを呑んでました@朝の5時w

ついでに
人生初のエッグベネディクトとか。
(到着したその日からラマダンが始まる日でした。外国人は
従わなくてもいらしいのですが公共の場所では控えるよう、という
お達しあり)

 

キャロットケーキとか。

ちょろっと顔が赤くなりつつ ((\(@ ̄ω ̄@)/)
睡眠不足だったので 酔いが1杯で回ってしまいました。

テヘラン行きのゲートにて
「げふっ」と赤ら顔で待っていると・・・

 

白髪の紳士が怪訝そうに
チラチラこちらを見てくる。
その顔は明らかに
(こいつ、めっちゃ酔ってる…)
(え、これイランに行くゲートだったっけ?
俺間違えた?)
キョロキョロとゲート番号を再度確認し
(いや、やっぱりそうだ。で、なんで
酔っ払いの女がいるんだ。イラン行きなのに…)
と、また怪訝そうな顔で私を見ては、座る。

ああ、そうですよね。
明らかに私がイランにいく搭乗者に見えないんですよね。

早朝からビールのんでいる女性なんてイランにいないよね。

 

で、飛行機への登場が始まり

私が飛行機のタラップにあがろうとしたら
(ちょっとほろ酔いです)

さっきの白髪の紳士が
勢い余って声をかけてきた。

「君!君!テヘランにいくのか????」

私「あ、はーーーい( うぃっw(\(@ ̄ω ̄@)/)」

紳士「Oh, my god!!!! Crazy!」と叫ぶ。

 

「君、髪の毛長いけど、イランでは隠すんだよ?

知ってる?ってか何しにいくの?」と紳士。

 

私「あーーー。機内で隠しますー。
そしてぇ、観光ですっ」
(**)エヘヘ

 

紳士「オーマイガッド!なんてこった!

勇気があるよ、友達がいるのかい?」

 

私「いえー、全然いませんよーー♩てへ」

 

紳士が頭を抱えている・・。
大層すぎる。リアクションでかいよ。

なぜそんなに他人のことで頭をかかえるのだ。

その上、そんなに厳しいのか?イランは…..
と、思ったのですが

着席後も

紳士は自分が座っているビジネスから

エコノミーの私の席までやってきて

「君になにかがあったとき用に緊急電話番号を

渡したいが、あいにく僕はアメリカから20年ぶりに

きてて、電話がないんだ・・・なにもできなくてごめんね」

と あやまりにきてくださった。

 

ええええ!!!

いやいやいや、私、勝手にきてるだけだから。
そしてなぜ謝る・・・・

なんていい人なんだ。。。紳士よ…..

なんか心があったかくなる。

 

イランってきっといい国だ。と入国する前に実感する。

 

私のチープなエコノミーの
シートは真ん中の4シートの1つで
イランのおじさんたちに囲まれた。

隣のおっちゃんたちもとてもおせっかいw

「お前、着陸が近いからスカーフを頭にしないといけないぞ!」

だの

スカーフを巻き始めたら

「なんだ、その巻き方は!
はっきり行ってダセエ!
巻き直せ。

ってか…お前、どんくせえな、
俺がやってやるよ
ほら、これが洒落てんだよ。お前がやったのと
違うだろうがよ 」

だの

「金曜日になったら山にいけ。
すげーいいんだよ。この山がさー」

と携帯の写真フォルダーのハイキング写真を見せてくれました。
(でも山に行く時間はありません、と
再三つぶやいていますが
誰も聞いてくれません)

「あ、ちなみに絶対に朝の8時にいけよ。8時だからな
早くないと人が多いからな」

(はい、わかりました。でも今、私、もう20回くらい
日程的にいけないって言ってますよね・・・)

 

やんややんや、世話好きだ。

そして飛行機の中の(おそらく)イラン人女性も
スカーフを巻き始めた。おそらく長らく外国にいてる
イラン人の方はスカーフを被ってない人もいるんだな。

(イランは外国人も
肌や髪の毛を見せてはいけません.  こんな感じ)

きっと、イランの女性にとっても
基本的にはスカーフは面倒くさいんだよね。

 

そして山を執拗にすすめてくる隣のにーちゃんの自撮りをみてたら

その写メで笑っている彼の手には明らかに

「ウイスキー瓶」ww

が映り込んでいる・・・・

あれ・・・酒って・・・あれ?
(持ち込み一切禁止ではなかったでしたっけ?)

なんだかイラン、いろんな面がありそうで

面白そうになってきました。

やっぱり人間だもんね・・・

◆ねねやんの世界もぐもぐ滞在記◆

ABOUT ME
ねねやん
旅バカねねやんです。三度の飯も旅も好き。大学時代からバックパッカーデビューし、何十年うろうろしています。新しい土地、文化、異なる言語や習慣の人々に出会うのが大好き。生来の忘れん坊で、旅行に行った後に記憶を80%ほど無くしますw 都合のいい健忘症を発症してしまうため老後の楽しみ用、自分の忘れんぼ用、そして誰かの参考になったらいいなぐらいに書いています。炭水化物と甘いものがすき