オークランド

ニュージーランド④/クイーンズタウンの悲劇

さてHopewellLodgeステイが終わり
ネルソンから日本からやってきた別の友達と合流するために
クイーンズタウンに移動することに。
また島からHavelockに戻り→ネルソンへ Intercity busに乗るのですが
帰りの船は 片道30ドルのMail boatを使いました。

これ、マルボロサウンドというこの界隈の島に点在する
人が居住するお家にボートで郵便を届ける船で
そのついでに観光及び移動ができる、みたいな仕組み。




こうやって 島に近付くと


家族が待っていて(80%の確率で犬もいる)

元気ー?とか何気ない会話をしていて
島にポツーンと立っている家ばっかりなので 楽しみに感じている
気がしました。

こんな生活あこがれるわあーと思いつつ
ネオンが恋しい私は無理だろうなとも思う。

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さてネルソンから移動するのは
「クイーンズタウン」。

特典航空券なので文句は言えないが、
直行便はないのかww 国内線を3本乗り継ぐ予定。

①ネルソン→ウェリントン
②ウエリントン→オークランド
③オークランド→クイーンズタウン

何が怖いって遅延とロストバゲッジ。
1便でもずれるともうアウトだなと思いつつ
予算がないので仕方なし。

 


ネルソンからウェリントン。
ウエリントンからオークランド。2本はクリア!

機内からの絶景。

 

さあ、クイーンズランドの空港で待ち合わせすることになっている
友達と遅延せずちゃんと会えるかな?あと1本だ!!!
とオークランド空港で乗り継ぎをしていたら

何と搭乗ゲートで友達とばったり。

「え?この便やったん?」

とお互いが叫ぶ。

3人が、3人とも、誰も他の人のフライトを気にせず
到着時刻も確認せず意外なところでばったり会う。
なんて雑。

まさかの同フライトでした。(これが後で命拾いする結果に)

 

で、オークランド→クイーンズタウンのフライトの最中。

NZ航空、ちょうど「お仕事体験プログラム」的なものをやっていて

小学生とか中学生くらいの子が

「飴ちゃん、いかがですかー?」と機内食の後に

キャンディを持って回ってくる。

可愛いなあ。
(始めは一体、何なんだ?と思っていたんですけどね)

そんな中。

クイーンズタウンに近づくにつれて機体が大きく揺れて来た。

ビューん!

ビュウウウウウウウん!🌬

風に煽られまくり、
すごい揺れに!

「うわっ!!!!!」と叫んでしまう。

もう私は何百本というフライトを乗って来ているけれど
こんなに揺れるの初めてで

めちゃくちゃ怖くなって来た。

そんな中、「職業体験」の子供は
「飴ちゃん、いかがですかあ♪」

CAさんがやばい!やめさせなくちゃ!と慌ているんだけど
ミッションに燃えている子供は機体の揺れなど関係なく
終始笑顔で「いかがですかあ!」と言っている。

子供よ、今は緊急事態だ。飴ちゃんではないが
君はあれだな、使命感に燃えているのだな。。。。

これ、絶対シートベルトなしはやばいやつだ。。。

次の瞬間

ふぁああああああああ!

とまた浮上した。

これ、着陸できるの?

これ、コントロールできてる????
風に煽られまくってる。

そして内心、本当に思った。

「これ、落ちるかも。。。まずい」

 

遺書を書こう。と思った。

ああ、一応、家族にいろんなデータは残して来ているけど
ありがとう、は書いてないな。

ああ、ノートは上の棚のリュックだよ。
さすがに今は取り出せない。

スマホか。ああ、アマゾンプライムでダウンロードした
日本ドラマを機内で見すぎてバッテリーがないよ。

メモ機能で「念のために書きます。楽しかったです。
ありが 」まで書いたところで

グアアアアアアン!と揺れる。

あああああ、めっちゃこれ怖い。
遺書書いてる場合じゃないくらい怖い。

神様、私、今までいろんなことやって来たから
いつ死んでもいい、と言ってましたが

やっぱり撤回。

御免なさい。

まだ気持ち的に無理です。

まだやり残したこと、いっぱいあるーゴメンなさいー!
うわあああーん!!!!

と、前の席にしがみつきながら思ったのです。

山肌が窓からみえて
「うわっ!ちかっ!!!」

と思ったのも確か。

クイーンズタウン空港の滑走路が見えて

「え。。。マジで着陸するの?無理ちゃう???
絶対無理無理無理。やめろ!」

と思った瞬間、

飛行機が高度を上げた。

アナウンスが流れる。

「皆様、季節風の影響でクイーンズタウン空港に着陸できません。
当機はオークランド空港に引き返します」

ウォイ!!!!

またオークランド?
2時間かけてここまで来て、また2時間かけてオークランドに
帰るの?もうちょっと近場で降ろしてよ!クライストチャーチとかさ

私はこれ実際4本目の国内線じゃない?

そして明日に5本目なの?
ウああああああ!

でも、本当に着陸すること自体が怖かったので
これはこれで正解だと思った。

オークランド空港に着き、機内から降りるときに
クルーが見送ってくれたんだけどパイロットも見送りに
出てきていて

「やっぱり風ですよね?」と聞くと

CAさんが「今回のはきつかったよねー。
でもキャプテンはかなりgood jobだったわよ。あの運転」と
言っていて キャプテンも「俺、よくやった」的な
顔をしていたので 相当だったのか???

なんせ本当に良かった。落ちなくてよかった。
(でもせめてクライストチャーチで降ろして欲しかった)

天候原因だからダメだと思っていたホテルは
ちゃんとニュージーランド航空が用意してくれました。
空港から車で5分くらいの

Heartland Hotel Auckland Airport

こんなに広いのに1人部屋! 3人ねれちゃうのに、この部屋X3部屋用意してくれた!

 

これ、私たちが用意したホテルよりよほど良いホテルだったので
少し嬉しい。

ありがとおおおお!!!!

スーパーに行き、ワインとあてを買い
Carl’s Jr でハンバーガーの夕食をいただき

この日はぐっすりと寝ました。

人生、初めての「落ちるかもしれない」経験は思った以上に
精神を疲弊させました。

これからは冗談でも「今死んでも後悔はない」と言わないようにしよう、
と心に誓った日でした。

ABOUT ME
ねねやん
旅バカねねやんです。三度の飯も旅も好き。大学時代からバックパッカーデビューし、何十年うろうろしています。新しい土地、文化、異なる言語や習慣の人々に出会うのが大好き。生来の忘れん坊で、旅行に行った後に記憶を80%ほど無くしますw 都合のいい健忘症を発症してしまうため老後の楽しみ用、自分の忘れんぼ用、そして誰かの参考になったらいいなぐらいに書いています。炭水化物と甘いものがすき